皆さんの先輩である卒業生に、卒業後のお仕事や、着物についての想いを話してもらいました。
着物に対する情熱と、自分の技術への誇りを持ち続けてイキイキと自分らしくお仕事をされています。
小林 香菜子さん |
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足立和裁にいた6年間は、今思えばあっという間でした。
何事も長く続かない私が無事卒業できたのが信じられないくらいです。
それだけ、和裁には魅力があり、自分で仕立てが出来た事に感動と楽しさも感じる事が出来ました。
しかし、楽しい事ばかりではなく、1年毎に開催されるコンクールや全国大会を目指して、日々練習し、
上手くいかなくて落ち込んだり悩む時期もありました。
そんな時、支えとなってくださったのは先生方や共に過ごしてきた同期です。
寮で一緒に過ごしてきたからこそ分かり合えることもたくさんありました。
卒業した今だから言える事は、足立和裁で和裁が出来て、本当に良かったということです。
これからもこの身についた技術を力にして、頑張りたいです。 |
石塚 真恵さん |
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和裁のことは何も分からずに足立和裁に入所した私でしたが、6年間、先生方の御指導のおかげで、
無事卒業する事が出来ました。
手に職をつけるという事は、簡単なことではなく、うまくいかず落ち込む時もありました。
そんな時も、先生や先輩方の励ましや、支えてくれる同期生がいてくれたので、頑張る事が出来、
また、色々な仕立てを教えていただく事によって、出来上がった時の喜びを感じられるように
なりました。中でも、舞妓さんの着物を仕立てさせてもらえた事は、良い経験になりました。
不安だった寮生活も、家族のような雰囲気で楽しかった思い出がたくさんあります。
和裁は奥が深く、まだまだ勉強する事はありますが、こんなにも達成感と感動を味わえる仕事は無いと思うので、これからも頑張りたいと思います。 |
大森 洋子さん |
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幼い頃から着物は大好きで、着せてもらうと背筋がピン!となり
とても気持ちのいいものです。
着物は日本の伝統的なもの。その仕立てという技術を修得でき、
現在結婚して子育てをしながらでも続けられる事は、とてもありがたい事です。
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吉居 光子さん |
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求人広告を見ても、対象年令にひっかかるような歳になりましたが、
和裁の技術を身につけたおかげで、そういう心配もなく、
家で子育てをしながら家事の合間に時間を作って仕事をしています。
卒業後も仕事を送っていただけてるので、とても助かっています。
また洋服が主流の現代で、伝統ある着物の仕事に携われる事をとても嬉しく思っています。 |
川島 幸子さん |
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私が和裁に魅力を感じるのは、『一本の反物を余すことなく縫い合わせる事によって
一枚の着物に仕上がる』この出来上がった時の感動が忘れられません。
いくつになっても続けていける仕事だと思います。 |
宮崎 ヨシ子さん |
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昨今とても着物を着る機会が少なくなってきています。
近年日本列島も亜熱帯化しつつあり、特に夏は真夏日が何十日と続く中、
夏は余程冷房が効いていなければ、着物をきると汗びっしょりになります。
でも初秋の始めに着る沙袷から始まり、春夏秋冬と少しでも私達から着物を着て
その素晴らしさを強調するのも需要拡大の一つの仕事ではないでしょうか。
着物を着ると背筋がシャンと伸びて身も心も引き締まります。
ある思い出として、小紋の格子模様を総柄の訪問着のように仕立て上げ
お客様にとても喜ばれたのはとても嬉しかったです。(日数は倍くらいかかりましたが…)
着物が最大限生かせるように針一本に思いを込めています。 |
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